整動鍼 腹背編

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。
整動鍼=「せいどうしん」と呼びます。
私が採用している治療術の「古武術鍼法」の名前がリニューアルしました。
「整動」ですから、「動きを整える」ことを目的としています。
活法(かっぽう)も、動きを整えますので、まさに「整動」。
活法と言うと何のことか分からないので、「活法整体」や「古武術整体」と紹介しています。
将来的は、「活法」や「整動」が「整体」と同じレベルで広まればよいなと思います。
私も啓蒙活動の一端を担いたいと思っています。
さて、今回の腹背編は「体幹の弾性と内臓機能を安定させる」です。
当院の患者さんの90%以上は、腰痛、坐骨神経痛、肩こりなど、
整形外科に受診するような症状を改善することを目的として来院されています。
しかし、よくよく話を聞くと、腰痛や肩こりだけがあるのではなく、多くの人は、
生理痛、便秘・下痢、胃痛、食欲不振などの症状でも悩みを抱えているのです。
私が対応できる範囲でこういった治療もしておりますが、
どちらかといえば補助的な治療になっています。
最初に腹背編の内容を聞いた時は、内臓機能の調整はそこまで必要ないかなと、
セミナーの参加は見送ろうかなと思っていました。
整動鍼のセミナーは、脊柱編、四肢編、腹背編の三部構成となっています。
脊柱編、四肢編と参加し、最後の腹背編を受けないのも何となく気持ち悪いので、
やっぱり参加してしまいました。
結論を先に言うと、参加してよかった!!!!!
・腹部の痛み
・下痢と便秘(過敏性腸症候群)
・月経痛
・月経困難症(PMS)
・胃痛
・つわり
はとっても効果がありそうです。治療の幅が広がる予感。
そして、今回の大収穫は
•背中の痛み
•肩こり
•腰痛
です。
「それって、先生の得意分野じゃないのですか??」と突っ込まれてしまいそうですが、
実は、スッキリ取れない肩こり、腰痛、背中に痛みが時々あるのです。
特に「ジッとしている時にでる重だるい痛み」です。
活法のセミナーで、「座り続けた時だけ腰痛が出て、
動いても痛くない場合に効果が出にくいです」という質問をしたことがあります。
回答しては「技の完成度が低い」や「動いて問題ないなら、座り続けないで、
時々休憩して動いてもらえばよい(環境を変えなさいと言うアドバイス)」
という内容だったと思います。
こういった症状の時は、インナーマッスル鍼で固い筋肉をしっかりとほぐしてから、
体のバランスを整えると、同じ姿勢を続けられるようになる方もおります。
それでもやっぱり症状がでてしまう方がいて、それはもうしょうがない、ということで、
定期的なメンテナンスで対応してもらっていました。
もしかしたら「内臓機能の低下」が疑われるかもしれませんね。
内臓機能の低下はお腹や背中の弾力性として表れます。
結果、同じ姿勢をキープできなくなり、不快な症状が現れるのです。
今までは患者さんのお腹を触れる機会はあまりありませんでしたが、
これからはお腹を触わり、背中も念入り触る場面があるかもしれません。
「先生、いつもと違うな~」と思ったら、そういうことです。
これで、整動鍼のセミナーはいったん終了です。
将来的には、応用編的なセミナーが絶対に出てくると思いますが、
この3部作だけでもかなりのボリュームなので、自分のものにできるように、
経験を積んでいきたいと思っています。
シーベルズスタイルの「整体」の記事に「古武術鍼法」のことを少し書いたことを思い出しました。
http://seabells-oiso.com/kappo.html#collaboration  
2014年2月にアップしたものです。
この時は、3部作が始まる前の、プロローグ編に出た後に記事を書きました。
「何年後になるか分かりませんが、古武術新法もある程度の技術が固まってきたら、
記事を書きたいと思います」と宣言していまし。
基本編が終わりましたので、少し落ち着いたら、整動鍼のことをまとめて書こうと思います。

整動鍼(古武術鍼法) 四肢編 復習&実践編

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

整動鍼(古武術鍼法)の四肢編 復習&実践編のセミナーのご報告です。

本セミナーから早一カ月。本セミナーの様子はこちら

復習&実践と言いながら、同じことをやらないのがすごいところです。

本セミナーでは登場しなかった症状についても新たに説明していただきました。

素晴らしい技術を提供していただいているので、

私はまずそれを正しくまねることが大切だと私は思っています。

スローガンは、「証明 SHOW THE STYLE」

これは、ベルマーレのスローガンのパクリです(笑)

自分だけでなく、活法研究会の仲間達が、結果で証明しています。

患者さんにお話するとビックリされますが、鍼灸の治療術は星の数ほどあります。

私は、たまたま整動鍼(古武術鍼法)を勉強することになりました。

出会えて良かったと思っていますが、今後は自分で証明するしかありません。

コツコツとやり続けるしかないのです。

活法すごいの?整動鍼(古武術鍼法)すごいの?と聞かれても、

私の性格的には、手放しで「すごいよ!」とは軽々しく言えません。

碓井先生がする活法はすごいですし、栗原先生がする整動鍼(古武術鍼法)はすごいと思います。

じゃ、私がやる活法や整動鍼(古武術鍼法)は・・・

最終的には、患者さんが良いか悪いか、すごいかすごくないか決めるのです。

時々、美波院長から、「いつまで活法の研修あるの~?」と聞かれます。

どの分野でもそうだと思うのですが、技術で満足するってことはないのだと思います。

治療家人生が終わるまで技術を研鑽し、そして進化を続けるのです。

先日は、活法整体の復習会にも参加してきました。

こちらのご報告は次回ということで。

整動鍼(古武術鍼法) 四肢編

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

整動鍼(古武術鍼法)セミナー第2弾 四肢編を受講してまいりました。

GWの真っただ中、しっかりとお勉強してきましたよ。

前回の脊柱編は、手足のツボを使って、脊柱を調整するパターン。

今回は、背骨のツボを使って、手足を調整するパターンです。

次のような症状に効果が期待できます。

・四十/五十肩

・肘の痛み

・手首/前腕の痛み

・手指のしびれ

・ばね指

・股関節の痛み

・膝の痛み

・坐骨神経痛

従来の治療法でも十分に対応できる症状ですが、

今までとは違った症状のとらえ方・考え方は、相変わらずとても興味深いものでした。

活法整体と同様(整動鍼(古武術鍼法)は活法の理論から導き出させている)で、

例えば、

・痛みを解消しようとするのではなく、動きをよくする

・動きをよくするには、張力のバランスを整える

とういう考えです。

張力を整えるというと、拮抗筋を調整するイメージがあるかもしれませんが、

整動鍼(古武術鍼法)では、一つの筋肉をターゲットにして、治療をすることはあまりありません。

ここら辺が自分もまだまだイメージできないところで、

「このツボを使って、何でこの動きがよくなるの???」という感じではありますが、

今は教えていただいたツボを確実にとらえて、そして鍼を使って適切な刺激を加えて、

確実に変化が出るように訓練しているところです。

すでに、同じ受講生から多数の改善例が報告されています。

私も良い結果を一つ報告します。

膝の変形がかなり進み(変形性膝関節症)、筋肉も委縮してして、屈伸ができない女性。

今までの治療で改善はしていたのですが、もう少しといったところでした。

整動鍼(古武術鍼法)の四肢編の治療を加えたところ、膝がかなり伸びるようになりました。

お尻のツボを使って、膝の可動域が良くなるのですから、

私も患者さんもビックリ!!って感じでした。

変化がでれば、患者さんのやる気モードも上がります。

もう少し治療を続けて、経過を見ていきたいと思います。

ばね指(弾発指)

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

最近はプラベートネタばかりでしたが、ちゃんと治療もしてます。

本日は、症例報告です。

70代女性のばね指(弾発指)です。

ばね指とは、指の腱鞘炎みたいなもので、進行すると指が曲げにくくなります。

そして、伸ばそうとするとひっかかりを感じ、まるで指の関節にばねが入っているかのように、

びよーんと指がのびてしまいます。痛みを伴う場合もあります。

この女性は、薬指が曲げにくく、家事で不便を感じるとのこと。ばね症状はありません。

実は、最初は別の症状で治療に来ていたのですが、落ち着いてきたので、

「こんな症状があるんだけど良くなるかしら?」と相談を受けました。

整形外科では、手術という話もあったようですが、痛みはあまりないし、

友人で手術を受けたけど、うまくいかなかったケースをご存じで、

セルフマッサージをしながら、様子を見ていたようです。

ばね指は、整形外科でもなかなかよくならないケースがあるようです。

また、手にメスを入れるというのは、難しいようで、ばね症状や痛みがとれても、

物が握りにくくなったり、手にこわばりが残ったという話も聞きます。

時々こういった相談を受けて、私もばね指の治療をしてきました。

改善はみられることが多かったのですが、時間や回数は少しかかっていました。

今回は、いつもと違い背中のツボを取り入れて治療をしてみたのですが、

1回ごとの治療で大きな変化が見られ、私も患者さんも驚いたケースです。

今回は2回目の治療です。はりを使っています。

ばね指の治療

 2回目の治療前  →   背中のツボ    → 手と腕のツボ+運動療法

背中のツボで指が曲がりやすくなるなんて、すごくないですか??

治療前後の画像をだすと、何かトリックがあるんじゃないの??と思われる方もいるかもしれませんが、

みなさまご存じの通り、私は正直者ですから、そんなことはしませんよ(笑)

最初に見たときは、もっと曲がらなかったのです。

1回目の治療から2週間後です。最初の1週間は、痛みも改善されました。

その後、徐々に元に戻ってきましたが、治療前よりは良いとのこと。

次回も2週間後になってしまうので、どれくらい効果が続いているかは私にもわかりません。

でも、治療を続けていけばかなりの改善が見込めるかと思います。

今回の背中のツボは、整体(活法)でお世話になっている栗原先生のブログを参考にしました。

http://blog.livedoor.jp/yoki/

鍼灸大好きな先生で、鍼灸師は食べていける職業だと確信し、「技術の共有」をテーマに、活動されております。

ばね指の治療に関しては、直接教わったわけではありませんが、共有させていただきました。

ありがとうございます。

昨年、栗原先生が提唱している「古武術鍼法」のセミナーに参加させて頂いたので、

治療の雰囲気が何となく分かっていたのが良かったのかもしれません。

背中のツボでばね指がよくなるという知識はもっておりましたが、

過去に試してみて撃沈した記憶があります。

背中のツボでばね指が改善するなんてほんとかよ~と思いながら治療していましたので、

確かにそんなんではダメですよね。

もちろん、今回の結果は、偶然!?なんてことも考えられます。

来週も、たまたま、ばね指の治療が入っているので、同じような効果をだして、

喜んでもらえるよう頑張っていきたいと思います。