安産のためのボディケア

0.目次

1.はじめに
2.安産に向けての体作り
3.安産のお灸の効果
4.「安産のお灸」のツボ
5.お灸について
6.安産のお灸をはじめるきっかけ
7.マタニティマッサージ
8.シーベルズ大磯のマタニティマッサージの特徴
9.マタニティ指圧整体 ~マタニティバージョン~
10.マタニティオイルマッサージ
11.施術を受けた方からのご報告

 

1.はじめに

妊娠中のお母さんなら、だれでも「安産」がいいって思いますよね。できるだけ自然なお産がしたい、自分らしいスタイルでお産がしたい・・・とお産に対して様々な望みを持たれる方は、年々増えています。安産のために、何か自分でできることはないかと考えられている方はとても多いと思います。

 

安産のために行うことと言えば・・・

  • 運動(ウオーキング、ストレッチ、アクアビクスなど)
  • マッサージや整体
  • 安産祈願
  • 体調管理(体重、血圧、血糖値や過労、ストレスコントロール)
  • リラックス(呼吸法、マタニティヨガなど)
  • 赤ちゃんへの話しかけ

 

などがあると思います。 

 

しかし、うまく望みを叶えられず残念な思いをされたお母さんも少なくありません。その理由は様々ですが、あなたにとって出産が素晴らしい経験となるようお手伝いしたいと思っています。

 

2.安産に向けての体作り

シーベルズ大磯が提案させていただくのは「お灸」と「マッサージ」です。

 

安産のお灸は、千年以上前から行われてきた日本の伝統医学ですが、意外にも知られていないのが実情です。「お灸でお産を軽くすることができるなんて初めて聞いた」という方がほとんどだと思います。安産のお灸は、お産を楽にし、赤ちゃんが元気に生まれ、よいおっぱいが出て、産後の肥立ちをよくすると言われています。

 

妊娠中のマッサージの効果についても、誤解をされているように思います。妊娠中にマッサージを受けてはいけないと思っている方がいらっしゃいます。また、妊婦さんのマッサージを御断りしているところも多いので、受けたくても受けられない方がいらっしゃいます。これは、流産のリスクを考えてのことだと思うのですが、例えば、早期に起こった流産の原因で最も多いのが、赤ちゃん自体の染色体等の異常と言われています。

 

つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどなのです。お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。

 

ですから、マッサージが直接の原因による流産は、ほとんどないと言ってよいと思います。しかし、誰にマッサージをしてもらうかは、よく検討した方が良いと思います。不適切なマッサージの刺激により、体に良くない影響を及ぼすことは十分に考えられます。これは妊婦さんに限ったことではありませんが。

 

妊娠中に起こる身体の不調は、腰痛、頭痛、肩こり、むくみなど人それぞれです。しかし、妊娠中はお腹の子どものことを考えると薬も飲めず、我慢しているという経験をされている方が沢山います。初めての妊娠であればなおのこと、精神的にも不安定になりやすく、その不安は胎児にも伝わってしまいます。

 

ですから、マッサージで心身をリラックスさせることは、とても大切なのです。当院では、マタニティマッサージは、妊婦さん全てにお薦めしたいケアと考えています。

 

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ご自宅で毎日行う【安産のお灸】 × 出産まで定期的に【マッサージ】による体のケア

 

3.安産のお灸の効果

お産には「子宮の収縮力」「産道の柔軟性」「赤ちゃんの耐久力」の3大要素が必要とされます。安産のお灸を毎日続けることにより、3大要素の獲得が期待できます。 

 

安産のお灸の効果を具体的に挙げると以下のようなものがあります。

 

  • お母さんの体調を整え、足のむくみやだるさが楽になる
  • 妊娠時の腰痛・足のつり・便秘・むくみ・気分の落ち込みなどを軽減
  • 出産時には、お産に有効な陣痛がつきやすくお産が軽くなる
  • 子宮内の環境を整え、胃腸の丈夫な子供が生まれる
  • 赤ちゃんに酸素たっぷりの血液を流すので、「頭のよい子」が生まれる
  • 産後の肥立ち(体力回復)がよく、母乳の出が良くなります。
  • 一時の過度な冷えや疲労が加わり逆子(骨盤位)になってしまった場合、安産のお灸をしていなかったお母さんと比べ逆子の戻りがよい 

 

4.「安産のお灸」のツボ

安産のお灸で使用するツボは、『三陰交』です。有名なツボなのでご存じの方も多いかもしれません。 ツボの位置は、内くるぶしの上方その方の手の4本指幅で脛骨(けいこつ)の後ろ際を押すと痛いところです。 

 

ただし、妊婦さんの三陰交はミリ単位で位置・目的・効果とその結果がまったく違います。安易に間違った取穴(ツボとり)をした場合、目的の効果が見込まれません。本などを見て、適当にツボをとって、適当にお灸をしても効果はでません。週数によって、お灸の回数(熱さの刺激)を変えたりしています。

 

ですから、妊婦さんを専門に治療している鍼灸師にきちんと指導を受けましょう!

 

最初に鍼灸師取ったツボの位置をマークし、お灸のやり方を指導します。妊婦さんがご自身で、三陰交に毎日お灸をすえることにより、安産のための身体づくりができます。

 

※妊婦さんの体調と週数によって、ツボの位置が少しずつ変化するので、月1回のツボの見直しが必要です。

 

安産のお灸は、妊娠5ヶ月(妊娠16週)を過ぎ、胎動を感じたら始めるのがベストです。

 

もし、ベストの時期を過ぎてしまったとしても、安産のお灸はいつからでも始められます。 例えば、お仕事をされている方が産休をとってから、出産のために何かしたいと思い、色々と調べたら安産のお灸のことを知り始めたというケースや、逆子の治療をきっかけに始めたというケースもございます。  

 

★胎動を感じ始めたら【安産のお灸】!!

 

関連ブログ:

安産灸ネットワーク 秋の講習会2015

安産灸ネットワーク 夏の講習会2014

 

5.お灸について

お灸には、「直接灸」と「間接灸」があります。「直接灸」は、鍼灸師が行う治療のお灸です。もぐさを米粒の半分ほどにひねり、ツボに直接熱を伝えます。 安産灸としてさせていただく直接灸は、チッとするくらいでヤケドや痕が残ることは、ほぼありません。

 

「間接灸」は、患者さんがご自宅でしていただくお灸です。つぼに間接的に熱を伝えるお灸です。 安産灸として行う場合、痕が残ることはありません。 また簡単に行えるので、毎日妊婦さんご自身で行っていただきます。 専用のお灸の販売もしています。

 

副作用は、鍼灸師の指導通りに行っていただければほとんどありません。 刺激が多ければ効果出やすいのでは?と、お灸の数を多くしたり、熱さを我慢したりする方もいらっしゃいます。 しかし、適切は刺激が大切です。刺激を過度に行うと、水ぶくれ・お灸の瘢が残る、全身倦怠感・疲労感などが出る場合があります。

 

妊娠期に活躍するお灸には、「逆子のお灸」がございます。 別に記事を書いておりますので、ご覧になってください。また、安産のお灸に興味はあるが、「鍼灸院に行くのに不安がある」「お灸治療に不安がある」と言う方も、「逆子のお灸」の記事を、ぜひご一読いただければと思います。 

 

関連記事:逆子の治療

 

6.安産のお灸をはじめるきっかけ

安産灸をはじめようと思う妊婦さんにはどのような方が多いのでしょう? 今までお会いした妊婦さんには、以下のような安産灸をはじめるきっかけがありました。

  • 自分で出来るマタニティセルフケアにと考えた
  • 初産で何もかもが初めてで、不安を解消にと考えた
  • 上の子の妊娠中に辛い体験をされた(つわり、腰痛、お腹の張りなど)
  • 上の子の出産で辛い体験をされた(微弱陣痛、長時間の出産など)
  • 赤ちゃんが小さめと言われた
  • 流産を数回経験し、やっと安定期まで経過。出産まで出来ることは何でもやりたいと考えた。
  • マイナートラブル(腰痛・つわり・足のつり・むくみなど)や逆子の治療がきっかけで、安産の灸の存在を知った
  • VBAC(帝王切開後の経膣試験分娩)へ向けて、少しでもリスクを負わないように体つくりをしたい 

 

もちろん『安産のお灸』はお灸をするだけではありません。東洋医学には必ず「生活養生」(生活上のアドバイス)が含まれます。 症状の解消と共に、不安解消にはトークで私たち産科を専門に勉強し治療経験のある女性鍼灸師のアドバイスも活かしていだければと思います。

 

7.マタニティマッサージ

マッサージで、筋肉のコリをほぐし、血液循環をよくすることで、腰痛・肩こり・むくみ・便秘・頭痛などの症状が緩和され、 リラックス効果も得られ、心身を安定させることができます。

 

また、お母さんの血液は胎児にも流れていくため、健康な血液を与えることできますので、胎児もより元気になると思います。

 

マッサージや整体で定期的に体をケアしておくことで出産も楽になります。そして、産後の肥立ちを良くし、おっぱいが出やすくなるといった効果があります。 

 

「安産のお灸」に「マタニティマッサージ」を併用することで、相乗効果が見込めます。

 

8.シーベルズ大磯のマタニティマッサージの特徴

当院では、「マタニティ指圧整体」と「マタニティオイルマッサージ」があります。 特徴としては以下のものがあります。
 

・赤ちゃんに負担をかけません

マタニティ指圧整体を行う姿勢は、うつ伏せにならず、横向き・仰向け(上向き)の全身ケアです。マタニティオイルマッサージを行う場合、クッションを用いて、うつ伏せになってもお腹に負担がかからないようにします。うつ伏せ・仰向け(上向き)の全身ケアとなります。

 

・出産が楽になる

骨盤周り、股関節周りの筋肉を、定期的にほぐしておくことで、出産時に赤ちゃんが通りやすいように骨盤が開き、股関節が柔らかくなり、出産が楽になります。また、肩甲骨と骨盤の関係を重要視しておりますので、肩こりをしっかりほぐします。

 

妊娠初期からマタニティマッサージを定期的に受けておくことで、精神面での疲労の軽減、出産に関わる筋肉のベストな状態、血流、体液、エネルギーの好循環をはかることができ、消耗の少ない出産が可能になります。

 

・産後が楽になる

出産が楽だと、産後も肥立ちがよいです。また、育児が始まると背中、腕、肩、腰に疲労がたまりやすくなります。ですから、妊娠期からこれらの部位の筋肉をケアしておくことで、負担軽減につながります。妊娠中に肩こりをほぐしていくと、母乳が出やすいと言った効果もあります。

 

・マッサージの国家資格を持った施術者が行います

マッサージを行うには、「あん摩マッサージ指圧師の国家資格」が必要です。国家資格を取得するには、3年間専門学校に通い、国家試験に合格しなくてはいけません。近年、国家資格を持たない、いわゆる無免許無資格の施術が問題になっています。厚生労働省も「無資格者によるあん摩マッサージ指圧業等の防止について」通知しております。 

 

開業している可能性が非常に高いと思われる業種には電話帳などで「各種療法」に分類されているカイロプラクティック、整体、エステティック、クイック、タイ式、リフレクソロジー、気功、アロマテラピーなどがあります。疾病や症状名を表示し暗に治療をほのめかす広告をしたり、「厚生労働省認定」「○○県知事認定」といったあたかも公的な資格であるかのような広告がされている場合は、無資格者である可能性が高いです。業界独自で認定書のようなものを発行しているところもありますが、各団体で統一した規格もなく曖昧です。日本国内においては、国家資格以外の公的資格というものは存在しません。 

 

当院の立場としては、各種療法を否定している訳ではありません。この世には、素晴らしい手技療法やマッサージや柔道整復師の国家資格を持っていなくても優秀な施術家がおります。鍼灸師で各種療法を取り入れて治療されている方もおりますし、当院でも、整体(碓井流活法)やファシャワーク(OPENPATHメソッド)といったマッサージの専門学校では教えていない技術も取り入れております。 

 

ネットで検索すると「マタニティ○○」というコースがたくさんでてきます。読むと、当店オリジナルのコース!と謳っていたり、それなりの効果やクライアントさんの体験談が書いています。そして、お店によっては、なかなか高価な料金が設定されています。このような内容が、きれいなWEBサイトに書かれていたら、一般の方は「受けてみたい」と思ってしまうのではないでしょうか?しかし、私はとても心配です。高い料金を払って、そういった施術を受けても、まだ無害なら良いでしょう。

 

しかし、悪影響を及ぼすことも実際にあるのです。誰に、どのようなマッサージを受けるのかは、あなたのご自由です。ですが、ご予約をする前に、よく調べてから受けてもらいたいと思います。何があっても自己責任です。

 

ただ、色々と調べても(調べれば調べるほど)、結局何が良いかが分からない・・・という事になり、結局何もしなかったということになりかねません。マッサージの国家資格を持っているというのは、最低限のレベルを保証するものでしかありませんが、一つの安心材料にはなるのではないでしょうか?

 

9.マタニティ指圧整体 ~マタニティバージョン~

一般的なマッサージは、うつ伏せ(下向き)で行うことが多いのですが、当院では、妊婦さんかどうかに関わらず「横向き」の姿勢でのマッサージを普段から取り入れております。妊婦さんにとって、一番楽でリラックスできる姿勢です。昔ながらの伝統的な指圧マッサージは横向きで行っていましたが、最近ではうつ伏せのマッサージがメインとなっています。

 

横向きのマッサージは、技術が必要だと思っています。ですから、普段うつ伏せがメインでマッサージを行っている施術者が、妊婦さんを横向きにしてマッサージをしようとしても、うまくできないのではないでしょうか?? 指圧の詳しい内容に関しては、別ページがありますので、そちらをご参照ください。

 

整体は、活法という古武術整体を取り入れております。活法は、マタニティ用に少しカスタマイズしております。 安産のための体作りという目的とする場合は、全身の指圧マッサージを基本に、所々に活法整体の技を入れています。

 

活法整体は、「筋肉調整術」とも言えます。筋肉の正常な働きを取り戻し、そのことで関節の正常な働きも取り戻すことができます。単純に筋肉や関節が調整されるだけでなく、全身の動きの連動性まで回復させることができるのが大きな特長です。これは、指圧マッサージだけでは、なかなか難しいことです。

 

全身の動きの連動性が回復すると、痛みや違和感がなくなるだけでなく、動きやすい身体や軽い身体になります。お母さんが動きやすい身体や軽い身体になるということは、そのまま赤ちゃんにもあてはまるのだと考えています。これが、活法整体による身体の調整です。

 

活法整体では、妊娠期に起きる様々なマイナートラブルにも個別に対応することできます。症状が目立つ場合は、活法整体で緩和してから、指圧マッサージを行っています。 対応できる症状としては、例えば、つわり、逆子、肩こり、腰痛、尾てい骨痛、こむらがえり、手足のしびれ、手足のむくみ、脚のつけねの痛みなどがあります。

 

整体というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?マタニティケアを行う上で、重要なのが安全性です。活法整体は、相手に「無理な力を加えない」ことを重要視しております。活法整体の一部は、患者さんに動いてもらう体操のようなものがありますが、妊婦さんの力を使用し、施術者はそれをサポートする程度の力しか加えません。ですから、非常に安全性が高いと言えるでしょう。 

 

お時間は、【45分】が基本コースとなります。

 

関連記事:指圧のこだわり
関連記事:整体(碓井流活法)について

 

10.マタニティオイルマッサージ

当院のオイルマッサージは、経絡緒オイルリンパマッサージを妊婦さん用にアレンジしています。 経絡緒オイルリンパマッサージとは、東洋医学の経絡(複数のツボがつながっている身体のライン)という考え方と、西洋医学のオイルマッサージを融合させたマッサージで、「自然治癒力を最大限に引き出し、健康で美しい状態に導いていく」が本来のコンセプトです。

 

全身のオイルトリートメントとなっており、力強くダイナミックな手技で、真のリラクゼーションに導きます。妊婦さんに行う場合は、適切な刺激量で行っていきます。オイルは、国産のグレープシードを主に使用しております。精油(アロマオイル)は、安全性を考慮して、使用しておりません。

 

お時間は【70分】が基本コースとなります。

関連記事:経絡オイルリンパマッサージ

 

11.施術を受けた方からのご報告

「安産のお灸」の嬉しい報告

逆子のお灸と整体を受けた方からの出産報告

2015年12月18日 | カテゴリー :