活法整体(碓井流活法)

目次


1.はじめに
2.碓井流活法との出会い
3.活法整体を取り入れた結果
4.活法整体の技
5.ユニークな技の名前
6.活法研究会&碓井流活法の未来
6-1.活法のひろがり
7.活法整体と鍼灸のコラボ (整動鍼)

1.はじめに


当院が行っている整体は、「碓井流活法(うすいりゅうかっぽう)」です。活法は、古流柔術の裏技である治療術です。古来より柔術家が相手を倒す、関節を極める、当て身を入れる等の殺法に対して、蘇生する、治療するなどの救急術や医療術になります。


他にも気功術、正名学、神伝霊学などがあります。また、活法をすることで自分も健康になっていき、運気を高め、幸せな人生を送ることができるとされています。



しかし、活法は、一子相伝や口伝といった閉鎖的な環境で伝わってきたため、広まっていないのが現状です。その活法を、碓井誠先生が独自の視点を加えて、現代人のライフスタイルに合うようにアレンジをして、世に送り出したのが、「碓井流活法」です 。



そして、碓井先生の元で修行を積んだ鍼灸師の先生が、まず鍼灸師に広めようと設立されたのが活法研究会です。2017年より、「一般社団法人 整動協会」が活法研究会の事業を引き継いでおります。



整動協会では 、活法の中の整体法をメインに扱っておりますので(活法には整体以外にも様々な療術があります)、ここでは活法を「活法整体」と表現します 。


2.碓井流活法との出会い


私が最初に活法整体に出会ったのが2010年2月です。


それまでは、伝統的な指圧マッサージとインナーマッスルを緩める鍼灸術で主に筋骨格系のトラブル(特に痛みの改善)をメインに治療をしていました。従来の治療でも患者さんから支持を得てはいたのですが、苦手な分野もありました。


その頃私は、神奈川県横浜市金沢文庫にあるスポーツクラブに併設された治療院の院長として働きいておりました。「骨盤を調整してください」という依頼が多くありましたが、骨盤調整の必要性をあまり感じていなかった私は「できません」とお断りしていました。


しかし、心の奥底には、世間では骨盤調整・矯正といって施術しているところがあるのに、自分はそういった期待に応えられない歯がゆさみたいなものを感じておりました。かといって、カイロプラクティックや各種整体で行われている骨盤調整や骨盤矯正のやり方には、魅力を感じることはできませんでした。


また、痛みの治療では、筋肉の過度な緊張をとるのに、鍼を使っておりましたが、これが少し特殊な方法で、刺激が強いのです。治療後は可動域が変化したり痛みが改善されたりするですが、鍼の刺激が残ってしまうことが多く、患者さんには少し負担がかかります。


鍼の刺激が1~3日後にとれてきてから、痛みが緩和するという経過をたどることが多いのです。これが、当院で採用しているインナーマッスル鍼法です。


重症患者さんは、改善することが最優先なので少しくらい刺激の強い治療でも我慢して受け入れてくれますが、そこまで症状がひどくない方だと、治療を中止してしまうということもあります。


実際に、「先生の治療は良く効くけど、痛いからなあ~(あまり受けたくない)」と言われたこともあります。試行錯誤しながら、症状に合わせて刺激量を変えてはいますが、短期間で効果を出そうとすると、どうしてもある程度の刺激が必要になってきます。


そして、スポーツをされる方だと、明日は試合だ、明日はゴルフだ、何とかしてくれ~と言われると、刺激が残ってしまうといけ ないので、鍼はあまり使わないようにして、指圧マッサージで出来る範囲で治療する、という感じで行っていました。


それなりの対応はできていたのですが、即効性のある治療技術を身に付ける必要性があると感じるようになりました。時間があると、インターネットや専門誌などで色んな治療術を探していましたが、なかなかピンとくるものがありませんでした。


そして、ある日「活法整体」と出会ってしまったのです。


きっかけは、現在、活法研究会の副代表をされている栗原先生のブログでした。以前から、栗原先生のブログは拝見させて頂いており、鍼灸に対する情熱というか愛情というものがすごく感じられて、しかも鍼灸院の経営者としても成功されていて、素晴らしいなと思っていました。


その鍼灸大好き先生が、活法整体の魅力に取りつかれたというのは、一体どれだけすごいのだろうと私も興味をもったわけです。そこでホームページを熟読すると、私が興味を魅かれるキーワードがたくさんありました。

  • 筋肉の調整
  • 即効性
  • 古武術が源流
  • 技が豊富
  • 骨盤調整

などです。


これはぜひ勉強したいと思ったのですが、セミナー料金も見るとなかなか高額です。本当に信用して大丈夫なのだろうかと悩んでいたのですが、体験セミナーがあることが分かり、しかも創始者の碓井先生もいらっしゃるということで、早速申し込みをすることにしたのです。


それが、2010年2月でした。その時の、動画がyoutubeにアップされているので、紹介します。





碓井先生の技を見て、「すごい!かっこいい!こういう技を身に付けたい!」と素直に思いました。しかし、だからといって 慎重派の私がすぐに信用したわけではありません。その後、お酒の席などで碓井先生と色々お話させていただいて、「これは本物だぞ。こういう方に教わりたい!」と思いました。


しかし、それは碓井先生が天才だからできるのではないかという疑問も湧きました。治療の世界ではよくあることです。


ですが、活法研究会の講師の方々は私と同年代で、活法整体を習って5年くらいということでしたが、みなさん結果を出して活躍されていました。それなら私でも同じような効果をだせるかもしれないと思い、習うことを決意いたしました。





碓井先生と。2017年3月撮影 


3.活法整体を取り入れた結果


そして、2010年6月に、入門セミナーの骨盤編を受講しました。


早速、習得した技術を現場で使ってみると、効果は抜群で、患者さんにもとても好評でした。今までお断りをしていた骨盤調整も対応できるようになりました。


当時は長年勤めていた治療院を辞めて、スポーツクラブの付属治療院の院長として勤務していました。誰に相談することもできない立場で、本当にやっていけるかと不安もありましたが、今まで培ってきた指圧マッサージや鍼灸に加えて、活法整体を加えたことで、治療範囲も広がり、結果も出て、自信をもつことができるようになりました。


その後、入門セミナーの腰痛編、肩こり編を続けて受けて、その次の段階である基礎編も受講しました。


結局、約2年かけて入門編と基礎編のセミナーを全て修了し、晴れて「活法研究会 認定活法師」となりました。(現在、この名称は使われておりません。)


その間も、受講したセミナーの復習したり、マタニティ活法(現在廃止)やレディース活法(現在廃止)といった特別セミナーにも参加してきました。


今では活法整体で対応できる症状や疾患がかなり増え、自分の施術スタイルも活法を取り入れてから、少しずつ変化してきました。おかげさまでスポーツクラブの治療院は予約をとるのが難しい状況になりました。


金沢文庫の患者さんからは、「早く独立したら 」とか「地元の大磯で開業しても残ってください」と言われるようになってきました。 スポーツクラブでの治療院の成功が、独立を後押したのは間違いありません。


大磯で独立した今でも、スポーツクラブでの治療は続けています。皆様が元気になって私の治療がいらなくなるまでは、できる限り続けたいと思っています。


4.活法整体の技



碓井流活法の技は、500以上あると言われておりますが、主に二つに種類に大別することができます。


「導引(どういん)」と「操法(そうほう)」です。


導引は、治療家の言葉と動作で誘導し、筋肉を調整する技術です。筋肉のみならず、心にも働きかけ、心身を良い方向に導きます。


その際に、患者さんに治療に参加していただくのが特徴です。患者自身が、体を動かしたり、力を入れたり、抜いたりといった 運動をします。患者と治療家が同調し、同化することが技の中枢になっており、患者参加型の施術であるといえます。


一見、簡単な ように見えますが、治療家の誘導の仕方や声のかけ方など、たくさんある細かなポイントが技の精度の違いを生みます。


操法とは、治療家が、患者さんの身体を動かすことで、患者さんの自然体を導くことを目的とします。導引の場合は、患者さん の身体の動かし方が問題となり、効果が思ったように出ない場合もあるのですが、操法は、治療家の意識が描く動作と実際の動作の 一致が技術の完成度を決めますので、治療家の技量がそのまま効果と現れます。


患者の肉体を術者の意識下に置くことがポイントで 、術者自らが思い通りに肉体を操ることがポイントとなってきます。


操法をさらに分類すると、

  • 牽引
  • 神経調整
  • 筋肉調整
  • 関節調整
  • 意識調整

などがあります


5.ユニークな技の名前



活法整体の技には、そもそも名前がなかったと聞いています。しかし、学ぶ上で技の名前がないと不便なこともあるため、活法研究会の講師陣が付けられたということです。


その一部を紹介しましょう。

  • 後頭骨のすりあげ
  • 扇(おおぎ)
  • きぬがさの動員
  • 昇り龍
  • 肩の無重力
  • 肩甲骨の平泳ぎ
  • ロープ緩め&アキレス腱引き
  • 骨盤はがし

などなど・・・


一体どんな技なのだろうと、想像してしまいますよね。


ちなみに、「カスミ」という操法の技が、youtubeにアップされているので、紹介します。施術をしているのは、整動協会代表の栗原誠先生です。





6.活法研究会&碓井流活法の未来



活法研究会副代表の栗原誠先生は、徒手療法家のための専門WEBサイトでのインタビューでこのように語っていま
す。

鍼灸師の方が活法を修得していただくことで、クオリティの高い技を広く世に広めていきたいということと、遠大な計画ではありますが、活法を“Kappo”として世界用語にしたいという夢があります。


活法はまだあまり知られていない技術ですが、日本人の大切な財産の 一つであり、世界に通用する技だと思います。指圧はShiatuとして世界に通用しており、レイキもReikiと英語表記されています。 同じように、Kappoもローマ字表記で通用する言葉にしたいですね。



日本でも「整体」と同じくらい「活法」という言葉が当たり前に使われるようになると個人的には思っています。


東京オリンピックが決まった翌日に、活法研究会のセミナーが開催されたのですが、その時に皆で話したのが、活法整体でオリンピック選手をサポートして、そして世界に羽ばたきたいですね、ということでした。スポーツ業界で活躍されている先生も多いですから、可能性はあると思います。


ソチオリンピックで、 羽生選手が「置きばり」というはり治療の市販品を使っていることが報道されました。羽生選手に限らず、スポーツ選手がマッサージやはり治療を行うというのは、当たり前にようになってきました 。


活法整体もこのように報道されることになると思うと、ワクワクしますね。


6-1.活法のひろがり



2016年5月に応用編がすべて(体幹編、上半身編、下半身編)終了しました。応用編だけで、50以上の技を学びました。すべて合わせると130はあると思います。


(現在、整動協会の活法セミナーは、入門編1、基礎編3、応用編3の合計7編とコンパクトになっております。)


2009年に活法研究会は設立されましたが、応用セミナーは、長らく開催されていませんでした。理由は、単純に人数がそろわなかったからです。


しかし、2014年に初めての応用編・体幹編が開催され、2016年5月の最後の応用編・下半身編では30名が集まりました。過去最大の規模だったのではないでしょうか。


活法を習った先生がインターネットで情報を発信したり、仲間の鍼灸師に話をしたり、実際に施術をしたりして、徐々に鍼灸師の間で活法の噂が広がっていきました。


また、月刊「秘伝」という武道・武術界でメジャーな雑誌で取り上げられたり、DVDが発売された事も影響があったと思います。 ブログで紹介しました:月刊「秘伝」に碓井流活法が紹介されました。


そして、こちらがDVD(三部作)です。








「真似しやすい出来る技」が厳選されて収録されていますので、再現性が高いと思います。施術家にとってすぐに使える技は、のどから手が出るほど欲しいと思います。


また、スポーツトレーナーの方にもおすすめできます。一瞬にして可動域や痛みが変わるのですから、患者さんやクライアントさんはびっくりしますよ!!


7.活法整体から新しい鍼灸理論が発明(整動鍼)



活法の考え方を応用した新しい鍼治療「整動鍼」が、注目を浴びています。整動協会の代表である栗原誠先生が臨床で工夫をしながら、結果をだしてきた治療技術です。


2013年12月にお披露目され、私も初期から勉強しております。


整動鍼につきましては、別にページを設けましたので、こちらを御覧ください。

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