整動鍼

整動鍼とは

整動鍼は2014年に初めて一般公開された技術で、活法(かっぽう)から着想を得て、鍼灸師の栗原先生が開発しました。私は2010年から活法を習い始めましたが、栗原先生は講師の一人でした。


当初は「古武術新法」と命名されていましたが、ツボで動きを整えるという特性を端的に表現するため「整動鍼」と改名されました。私は当初からこちらの技術を学んできました。

整動鍼については、整動鍼の技術開発と講師養成を行っている整動協会のWEBサイトが詳しいので、そちらを紹介いたします。

特徴

  • 細い鍼
  • 軽微な刺激
  • 即効性
  • 短時間

私が開業当初から行ってきた【掃膜鍼法】とは真逆の技術と言えます。

数本の鍼で動きや痛みが変化するのは、かなり興味深いです。私自身も、ハムストリングの軽度の肉離れをしたときに、足の甲やお尻のツボに数本の鍼をしただけで、大きな変化が出たのは非常に驚きました。

この時のブログが今でも残っていましたので、引用させていただきます。
引用元:はりきゅうルーム カポス

2015年2月16日

サッカーで肉離れ

サッカー今年1月の話です。勉強会でご一緒した渡邉先生が、その1週間前にサッカーで肉離れをしてしまいました。渡邉先生は神奈川県で鍼灸マッサージ院を開業されている先生です。

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力を入れたりすると左の太ももが痛むようで、かばうような歩き方をされていました。

傷めてからの1週間、渡邉先生ご自身で治療を行い、回復の経過をたどっていました。ですが、怪我の程度が軽くないため、勉強会でご一緒した時点では完治に至っていませんでした。

話の流れで、当院スタッフが施術させて頂くことになりました。

1回目は、勉強会が終わった夕方。傷めた太ももを回復させるため、腰にあるツボに1本鍼をしました。すると、すぐに左太ももにあった腫れが引きました。

変化がハッキリ出ていたので、一部始終を目撃していた勉強会の参加者から、「お〜〜!」と歓声が上がりました。歩いたり動いて、太ももの状態を確認をすると、つっぱり感が減っていて歩くのも楽になったようでした。

2日目は、お尻にあるツボに鍼を2本、足と腰にあるツボにそれぞれ1本ずつの鍼。計4本鍼をしました。膝を伸ばす際の痛みが大幅に減って、膝の伸び方が左右で同じくらいになりました。

施術を見ていた勉強会の参加者から「まじか〜!!」と驚きの声が上がりました。しかし、一番驚いていたのは渡邉先生本人だったかもしれません。「今までで一番スゴイと思った!」とつぶやいていました。この時の様子を渡邉先生ご自身がブログに書かれています。

この怪我の治療において、痛みが出ていた左の太ももには一切鍼をしていません。あえて局所には触れなかったのです。痛みがある局所に鍼施術をすると、痛みを軽減させる効果があります。ただし、刺激量を少しでも間違えると、悪化するリスクがあります。

これに対して、局所から離れた遠隔部位のツボはリスクが極めて少ないのです。理論上はゼロですが、ツボを選定するのが難しく、正しいツボを使わないと効果が期待できません。

私たちカポスの技術は、ツボの選定に独自の理論を取り入れています。従来の鍼灸に古武術のエッセンスを導入し、動きのバランスを整えることを可能としました。自由に動ける体になると、骨や筋肉などの負担が軽減し、怪我が急速に回復するという仕組みです。

さて、気になるその後の経過ですが、2週間で走れるように回復したそうです。

この回復スピードは、渡邉先生ご本人の感覚としても速いと感じたそうです。もし、「鎮痛」を目的とした局所の鍼のみであった、このように回復しなかったでしょう。


最後に

当院で採用している「整動鍼(せいどうしん)」は、痛みの原因となっている「動きの不調和」を整える非常に優れた技術です。

少数の鍼で身体の連動性を引き出し、多くの方がその場で確かな変化を実感されています。

新しい技術なので、整動鍼を採用している治療院はまだ多くはありません。

  • 過去に鍼を受けたことがあるが効果を感じられなかった
  • 過去に受けた鍼が痛かった(刺激に弱い)
  • 鍼を受けた後にだるくなる
  • 鍼を受けたことがないが、痛くないか不安
  • 施術後にすぐに動きたい(試合、旅行、仕事など)

このような人にはぜひ整動鍼を試してもらいたいと思っています。

Warning

どんなに優れた鍼の技術であっても、それがすべてではない(万能ではない)

しかし、残念ながら効果が出ないことも当然あります。これは整動鍼に限りません。すべての技術において然りです。

整動鍼はまだ新しい技術であり、発展途上であるといえます。さらなる理論や技術の進歩に期待しております。