碓井流活法 稽古日誌 第1回 2019/1 理論編

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

2011年から活法研究会にて碓井流活法を習い始め、2017年に本カリキュラム9講座をすべて終了し、認定活法師となりました。

 

 

活法については、こちらをどうぞ。

 

 

すっかり活法の魅力に取りつかれてしまった私は、活法の全貌を会得するべく、2018年より新たな稽古を始めました。研修ではなく、「稽古」とします。こっちの方が私としてはしっくりきます。

 

 

せっかくですから、稽古日誌を書くことにしました。あくまでも個人的な記録ですので、ご了承くださいませ。

 

 

・今回習ったこと

 

  • 碓井流活法の心得(講義)
  • 腰痛回旋調整4種(エネルギー、屈筋伸筋、腰椎関節の押し引き、陰陽)
  • 足首の調整
  • 膝の調節
  • 仙骨の一点調整
  • 腹圧の一点調整
  • 乱調の調整
  • 股関節の一点調整

 

 

・碓井流活法の心得

 

 

まず、施術前に心得についてです。

 

 

「活法の究極の教え」をいきなり伝授!施術前に唱える呪文!?みたいなものです。この呪文を唱えてから技をかけるのと、唱えないで技をかけるのを比べてみました。あら不思議!?なんか違う感じがあるのです。もちろん技がある程度できることが大前提です。

 

 

私のイメージは陰陽師。野村萬斎の映画を思い出します。これを習ってからというもの、毎回心の中で唱えてから施術に臨んでいます。決して怪しくはありません。

 

 

あとは治療家としての意識の持ち方などです。これはすでに知っている内容ですが、活法には思想というか、心得のようなものがあり、単なる治療技術だけではないところが魅力的だと思っています。

 

 

そして、施術中の心得について。

 

 

武術の殺法と活法と表裏一体の関係です。やはり武術の体の使い方ができるかどうかで活法の技の精度に大きな違いがでます。施術中の姿勢、間合い、触れ方、イメージなどについての話がありました。

 

 

そうなるとやなり武術も平行して学んだ方が、活法習得の近道なのではないかとも考えてしまいます。私もそのように考えていた時期がありました。

 

 

この辺のところは、活法や整動鍼で一緒に研鑽を積んでいる秋田の小松田先生がブログで一つの意見を述べています。彼は合気道の師範でもありますから、とても参考になる意見です。結論としては「学んでおくと絶対的に有利だが、必ずしも必要ではない」ということですが、その理由はぜひブログを読んで下さい。

 

 

治療家に武術は必要か?」 平城鍼灸整骨院(秋田県横手市)

 

 

 

私は活法を習い始めたときとは、ほとんど武術を経験したことはありませんでした。スポーツは小さい頃から比較的得意でしたので、活法の習得はそんなに難しくはないだろうと思っていました。しかし、苦労しましたね。今でも苦労しています。

 

 

活法研究会で学んでいるときは、年に数回のセミナーに時々参加をして、現場で使いながら覚えていくという形式でした。ですから、誰かと練習をするという機会が少なかったです。そのためかなかなかうまくなりませんでした。

 

 

武術の基礎があったら、少しは違うのかなと思いました。なぜなら、たくさんの人と活法を練習してきましたが、武術を経験されている方は、上達が早いように思ったからです。私も何か武術を経験したほうが良いかなと思うようになり、武術系のセミナーとかにちょいちょい参加するようになりました。

 

 

 

ここ数年は、活法や整動鍼の勉強が定期的に開催されています。ですから、私の後から活法を学び始めた先生を見ていると、定期的に勉強会に参加されて練習をされている方は上達がとても早いように思いました。定期的に仲間と活法を学ぶことで、武術の経験など関係なしに、活法仕様の体になっていくのだと思いました。

 

 

私も遅ればせながらやっと定期的に活法の稽古ができる環境ができたので、じっくりと取り組んでいきたいと思っています。なんだかワクワクしてきますね!

 

 

最後に、施術後の心得についてです。

 

 

施術したら終わりではありません。患者さんへ伝えること。そして、自分自身の意識の持ち方です。治療をしていると自分が神になったのかと勘違いしてしまうくらいすごい効果を出してしまうときもあれば、治療効果がまったく出ず、無力感でいっぱいになることもあります。なかなか大変な仕事ではありますが、活法の心得は、私を謙虚にしてくれますし、また、前向きにしてくれます。

 

 

これで講義は終了。ここからいよいよ実技の練習です。

 

 

思ったより長くなってしまったので続く・・・