五十肩

1.一般的な話

四十肩・五十肩の正式な病名を「肩関節周辺炎」といいます。50代に多く見られるために「五十肩」と呼ばれるようになりましたが、最近では40代にも発症するようになったので「四十肩」と

いう呼び方がでてきました。

「肩関節周辺炎」は、一つの病名ではなくて、肩関節の痛みの総称名です。この中には、上腕二頭筋腱炎、石灰沈着性腱板炎、インピンジメント症候群など診断名がつく場合もありますが、ほとんどは診断がつかずに消去法で四十肩・五十肩(以下、五十肩)と診断されるのが現状です。

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50歳前後になるとたいていの方は、症状の大小はあるものの、肩の痛みを感じます。そして、しばらくしてからある時、急に痛みを感じなくなります。この理由は解明されていません。痛みがでてから消失するまでの期間は、3か月から2年と言われており、かなり個人差があります。

2.医者でも分からない

整形外科や接骨院では五十肩の治療は、あまり得意ではないようです。昨年、整形外科のドクターの講義を受けた時に、そのドクターは自分の五十肩の原因が分からなかったと正直に話されていました。

原因がわからないのですから、対処療法しかありません。ブロック注射や関節内注射で痛みをとりながら、リハビリ(運動療法)をするのが保険治療では一番良いのではないかと思うのですが、しっかりとリハビリをしてくれる整形外科は少ないものです。整形外科や接骨院に通院しているのになかなか改善傾向がみられず悩んでいる方は多いです。