活法(かっぽう)

0.2026年改訂版

活法の記事をはじめて書いたのは2017年頃だったと記憶しております。「活法」と検索するとこのページが上位表示されていた時期もあったのですが、内容を見直すことなく放置しておりました。

WEBサイトを大幅にリニューアルをしたこともありますし、この10年の間で大きな変化もありましたので、記事を書き直しました。

私は、今現在も碓井流活法を臨床で活用しています。この技術を学べば、どこに行っても治らかった症状を改善できる!!なんておこがましいことは言いません。

しかし、活法とは単に「痛みを取る技」ではなく、その人が本来持っている力を最大限に引き出し、より良く生きるための「法」といえます。

かつては、活法整体と表現した方が分かりやすいと思っていたのですが、最近はシンプルに「活法」ということにしています。

セラピストやトレーナーにとって、この技術はとても魅力的なのではないかと思っています。

ぜひご一読ください。

1.はじめに

当院が行っている整体術の一つに、「碓井流活法(うすいりゅうかっぽう)」です。活法は、古流柔術の裏技である治療術です。

古来より柔術家が相手を倒す、関節を極める、当て身を入れる等の殺法に対して、蘇生する、治療するなどの救急術や医療術になります。他にも気功術、正名学、神伝霊学などがあります。

また、活法をすることで自分も健康になっていき、運気を高め、幸せな人生を送ることができるとされています。

しかし、活法は、一子相伝や口伝といった閉鎖的な環境で伝わってきたため、広まっていないのが現状です。

その活法を、碓井誠先生が独自の視点を加えて、現代人のライフスタイルに合うようにアレンジをして、世に送り出したのが、「碓井流活法」です 。

そして、碓井先生の元で修行を積んだ鍼灸師の先生が、まず鍼灸師に広めようと設立されたのが活法研究会でした。

現在、活法研究会は一定の役割を終えたとして解散しています。

2.碓井流活法との出会い

私が最初に活法に出会ったのが2010年2月です。それまでは、伝統的な指圧マッサージとインナーマッスルを緩める鍼(太い・長い・多い)で主に痛みの改善をメインに治療をしていました。

その頃私は、神奈川県横浜市の金沢文庫にあるスポーツクラブに併設された治療院の院長として働いておりました。

会員さんから「骨盤を調整してください」という依頼が多くありましたが、すべてお断りしていました。

しかし、心の奥底には、世間では骨盤調整・矯正を施術している場所があるのに、自分はそういった期待に応えられない歯がゆさみたいなものを感じておりました。

だからといって、カイロプラクティックや各種整体で行われている骨盤調整や骨盤矯正の技術に、私は魅力を感じることはできませんでした。(否定しているわけではありません)

また、痛みの治療では、筋肉の過度な緊張をとるのに、鍼を使っておりましたが、私の採用して方法が少し刺激が強いのです。

治療後は可動域が変化したり痛みが改善されたりするですが、鍼の刺激が残ってしまうことが多く、患者さんには少し負担がかかります。

鍼の刺激が1~3日後にとれてきてから、痛みが緩和するという経過をたどることが多いのです。これが、当院で採用しているインナーマッスル鍼法です。

重症患者さんは、改善することが最優先なので少しくらい刺激の強い治療でも我慢して受け入れてくれますが、そこまで症状がひどくない方だと、治療を中止してしまうということもありました。

実際に、「先生の治療は良く効くけど、痛いからなあ~(あまり受けたくない)」と言われたこともありました。

当時の私は、試行錯誤しながら、症状に合わせて刺激量を変えたりしましたが、短期間で効果を出そうとすると、どうしてもある程度の刺激が必要になってきます。

ちなみに、現在は、刺激が弱い鍼治療も採用しています。鍼治療が初めての方は、この方法を採用することが多いです。

そして、スポーツをされる方だと、明日は試合だ、ゴルフだ、何とかしてくれ~と言われると、刺激が残ってしまうといけないので、鍼はあまり使わないようにして、指圧マッサージで出来る範囲で治療する、という流れの施術を行っていました。

それなりの対応はできていたのですが、即効性のある治療技術を身に付ける必要性があると感じるようになりました。時間があると、インターネットや専門誌などで色んな治療術を探していましたが、なかなかピンとくるものがありませんでした。

そして、ある日「活法」と出会ってしまったのです。

きっかけは、鍼灸師の栗原先生のブログでした(2009年5月)。以前から、栗原先生のブログは拝見させて頂いており、鍼灸に対する情熱というか愛情というものがすごく感じられて、しかも鍼灸院の経営者としても成功されていて、素晴らしいなと思っていました。

その鍼灸大好き先生が、活法の魅力に取りつかれたというのは、一体どれだけすごいのだろうと私も興味をもったわけです。

そこでホームページを熟読すると、私が興味を魅かれるキーワードがたくさんありました。

・筋肉の調整
・即効性
・古武術が源流
・技が豊富
・骨盤調整

などです。 

これはぜひ勉強したいと思ったのですが、セミナー料金も見るとなかなか高額です。本当に信用して大丈夫なのだろうかと悩んでいたのですが、

体験セミナーがあることが分かり、しかも創始者の碓井先生もいらっしゃるということで、早速申し込みをすることにしたのです。

それが、2010年2月でした。その時の、動画がyoutubeにアップされているので、紹介します。

碓井先生の技を実際に見て、「すごい!かっこいい!こういう技を身に付けたい!」と素直に思いました。

しかし、だからといって 慎重派の私がすぐに信用したわけではありません。その後、お酒の席などで碓井先生と色々お話させていただいて、「この人は本物だ。この先生に教わりたい!」と思いました。

しかし、それは碓井先生が天才だからできるのではないかという疑問も湧きました。治療の世界ではよくあることです。

ですが、活法研究会の講師の方々は私と同年代で、活法を習って5年くらいということでしたが、みなさん結果を出して活躍されていました。それならば私でも同じような効果をだせるかもしれないと思い、習うことを決意いたしました。

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碓井先生と。2017年3月撮影 

3.活法を取り入れた結果

そして、2010年6月に、入門セミナーの骨盤編を受講しました。

早速、習得した技術を現場で使ってみると、効果は抜群で、患者さんにもとても好評でした。今までお断りをしていた骨盤調整も対応できるようになりました。

当時は長年勤めていた治療院を辞めて、スポーツクラブの付属治療院の院長として勤務していました。誰に相談することもできない立場で、本当にやっていけるかと不安もありました。

活法整学んだことにより、治療範囲も広がり、結果も出て自信をもつことができるようになりました。

碓井先生からは技術そのものだけでなく、技術の根底にある「哲学」や「精神性」といった部分に触れることができたのが私にとって大きな支えとなりました。

その後、入門セミナーの腰痛編、肩こり編を続けて受けて、その次の段階である基礎編も受講しました。結局、約2年かけて全てのセミナーを終了し、晴れて「活法研究会 認定活法師」となりました。

今では活法で対応できる症状や疾患がかなり増え、自分の施術スタイルも活法を取り入れてから、少しずつ変化してきました。おかげさまでスポーツクラブの治療院は予約をとるのが難しい状況になりました。

金沢文庫の患者さんからは、「早く独立したら 」とか「地元の大磯で開業しても残ってください」と言われるようになってきました。

スポーツクラブでの治療院の成功が、独立を後押したのは間違いありません。大磯で独立した今でも、スポーツクラブでの治療は続けています。皆様が元気になって私の治療がいらなくなるまでは、できる限り続けたいと思っています。

4.活法の技

碓井流活法の技は、500以上あると言われておりますが、主に二つに種類に大別することができます。

「導引(どういん)」と「操法(そうほう)」です。 

導引は、治療家の言葉と動作で誘導し、筋肉を調整する技術です。筋肉のみならず、心にも働きかけ、心身を良い方向に導きます。

その際に、患者さんに治療に参加していただくのも特徴です。患者自身が、体を動かしたり、力を入れたり、抜いたりといった 運動をします。患者と治療家が同調し、同化することが技の中枢になっており、患者参加型の施術であるといえます。

一見、簡単な ように見えますが、治療家の誘導の仕方や声のかけ方など、たくさんある細かなポイントが技の精度の違いを生みます。

操法とは、治療家が、患者さんの身体を動かすことで、患者さんの自然体を導くことを目的とします。

導引の場合は、患者さんがうまく動けないことがあると、思ったように効果が出ないこともあるのですが、操法は、治療家の意識が描く動作と実際の動作の一致が技術の完成度を決めますので、治療家の技量がそのまま効果として現れます。

患者の肉体を術者の意識下に置くことがポイントで 、術者自らが思い通りに肉体を操ることが肝要です。武術要素が色濃くあるところで、習得するには何度も稽古を重ねる必要があります。

操法をさらに分類すると、

・牽引
・神経調整
・筋肉調整
・関節調整
・意識調整

などがあります

5.ユニークな技の名前

活法の技には、そもそも名前がなかったと聞いています。しかし、学ぶ上で技の名前がないと不便なこともあるため、活法研究会の講師陣が付けられたということです。その一部を紹介しましょう。

・後頭骨のすりあげ
・扇(おおぎ)
・昇り龍
・肩の無重力
・肩甲骨の平泳ぎ
・ロープ緩め&アキレス腱引き
・骨盤はがし

などなど・・・

一体どんな技なのだろうと、想像してしまいますよね。活法研究会のメンバーでは、昇り龍が人気でした。軽い坐骨神経痛がある方やむくみのある方に、時々登場しますよ。

ちなみに、「カスミ」という操法の技が、youtubeにアップされているので、紹介します。施術をしているのは、栗原誠先生です。

6.世界へ

栗原誠先生は、徒手療法家のための専門WEBサイトでのインタビューでこのように語っています。

鍼灸師の方が活法を修得していただくことで、クオリティの高い技を広く世に広めていきたいということと、遠大な計画ではありますが、活法を“Kappo”として世界用語にしたいという夢があります。

活法はまだあまり知られていない技術ですが、日本人の大切な財産の一つであり、世界に通用する技だと思います。指圧はShiatuとして世界に通用しており、レイキもReikiと英語表記されています。 同じように、Kappoもローマ字表記で通用する言葉にしたいですね。

日本では「整体」が認知されておりますが、将来は「活法」も同じように広まってほしいと思っています。

東京オリンピックが決まった翌日に、活法研究会のセミナーが開催されたのですが、その時に皆で話したのが、活法でオリンピック選手をサポートして、そして世界に羽ばたきたいですね、ということでした。

ソチオリンピックで、 羽生選手が「置きばり」というはり治療の市販品を使っていることが報道されました。

羽生選手に限らず、スポーツ選手がマッサージやはり治療を行うというのは、当たり前にようになってきました。

活法もこのように報道されることになると思うと、ワクワクしますね。

ちなみに、私は東京オリンピックのメディカルスタッフとして採用され、選手村にて選手やスタッフに鍼灸やマッサージをしました。

残念ながら活法を披露する機会はありませんでしたが、活法で培った多くの財産が私の支えになったことは間違えないです。

7.活法のひろがり

2016年5月には、最終のカリキュラムである応用編(体幹編、上半身編、下半身編)を修了することができました。

応用編だけでも、50以上の技を学びましたので、今まで習得した技をすべて合わせると130を超えました!!

この5~6年の間に、活法を習った先生方がインターネットで情報を発信したり、仲間の鍼灸師に紹介することで、徐々に鍼灸師の間で活法の噂が広がっていきました。初期メンバーとしてはこの広がりとてもうれしく思いました。

また、月刊「秘伝」という武道・武術界でメジャーな雑誌で取り上げられ、DVDが発売された事も影響があったと思います。

そして、こちらがDVD(三部作)です。「真似しやすい出来る技」が厳選されて収録されていますので、再現性が高いと思います。

施術家にとってすぐに使える技は、のどから手が出るほど欲しいと思います。

また、スポーツトレーナーの方にもおすすめできます。一瞬にして可動域や痛みが変わるのですから、患者さんやクライアントさんはびっくりしますよ!!

現在Amazonで販売されておりませんが、秘伝のWEBSHOPではまだ販売されております。興味がある方はお早めに。画像をクリックすると、通販サイトが表示されます。

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