顎関節症(顎の痛み)
1.はじめに
緊張をしているかどうかは、顔を見るとわかります。表情筋が緊張しているからです。表情筋以外にも色々な筋肉が緊張しますが、その最もたるものがあごの筋肉です。
あごの筋肉は、ものを噛むときに使うので「そしゃく筋」と呼ばれます。そしゃく筋は、表層と深層に4種類あります。分かり易いのは、耳の穴の前に頬骨のすぐ下にあるそしゃく筋です。押してみますと、コリや痛みがある場合は、あごの筋肉が疲れている証拠です。
あごは複雑な動きをしていますので、どこかの筋肉が凝って固くなっていると顎の動きが悪くなります。顎には半月円板という軟骨があるのですが、それがすり減ります。次第に、口が開きづらい、口を開けるときに音がする・痛みがある、下あごが左右どちらかにずれている、などの症状があらわれます。これが顎関節症です。