アドラー心理学 伝統オープンカウンセリング 理論と実践

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

アドラー心理学ブームです。「嫌われる勇気」は何と130万部を超えるベストセラーになりました。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

続編

 

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

この本が出る前にたまたまアドラー心理学のことを知り興味をもちました。地元の図書館で調べたら「人生の意味の心理学」という古い本があったのでそれを読みました。小難しい本でしたが、私には何か引っかかり、もっと本を読みたいと思いました。

 

人生の意味の心理学

 

今は「アドラー」で検索すると大量の本が出てきますが、当時はまだアドラーの本はそんなに種類がありませんでした。調べたところ、アドラー心理学を日本に紹介した野田俊作先生の本を読みたいと思い、「続アドラー心理学 トーキングセミナー ―勇気づけの家族コミュニケーション 」という絶版本をAMAZONの中古で手に入れました。この本が私には大変面白かったのですね。

 

続アドラー心理学 トーキングセミナー―勇気づけの家族コミュニケーション (マインドエージシリーズ)

 

アドラー心理学トーキングセミナー―性格はいつでも変えられる (マインドエージシリーズ 9)

 

 

で、その後に「嫌われる勇気」も読んで、アドラーにはまっていった訳です。今では日本アドラー心理学会の会員にもなってしまいました。

 

 

まだアドラー心理学を消化できていないし、人にもうまく説明できないし、また誤解されても困るので、下手な紹介はしたくないと思っています。アドラー心理学の事をもっと深く理解して、自分で実践できるようになったら、まとめて記事として書きたいと思っていますが、先日、アドラー式のオープンカウンセリングの見学に言ってきましたので、簡単にご報告です。

 

 

アドラー心理学は、伝統的にオープン(公開)カウンセリングをします。オープンですから、大勢の人の見ている前でカウンセリングをするのです。私の常識だとカウンセリングは、個室で行われるというイメージしかなかったので、初めて聞いた時はびっくりしました。

 

 

今回の講座の説明にはこうあります。

 

 

「ちょっとだけ勇気を持ってオープンカウンセリングを受けてみると、周囲の人が自分の問題に関心を持ち、応援してくれている雰囲気を感じることができると思います。」

 

 

カウンセリングというと、私自身は、臨床心理士の対面式のカウンセリングを2、3回程度受けたことがあります。無料だったのでちょっとした相談程度のことでした。その時のことはあまり覚えていませんが、カウンセラーの方との相性はあまり良くなったように思います。それからしばらくは、心理カウンセラーと聞くと、なんとなく怪しい人と思うようになってしまいました。

 

 

最近では、不妊カウンセラーの講座で、カウンセリングについて学びました。クライアントさんに寄り添い、傾聴することや共感することが大切だと教わりました。ロジャーズのカウンセリング論が主に紹介されている印象です。

 

 

さて、今回のカウンセラーは、日本アドラー心理学会認定指導者の中島弘徳先生です。

 

 

セミナーでは、アドラーのカウンセリングについて簡単に講義した後に、公開カウンセリングが始まりました。公開カウンセリングを見学していて気付いたのは、共感を促すようなテクニックを用いていないことでした。

 

 

カウンセリング受けたあとのクライアントさんの態度や表情を見ると、クライアントさんが長年抱えていた悩みが解決できるかもしれない!という希望を抱いているように私は感じました。カウンセラーと一緒になって問題解決の方法を探すことができれば、共感という手段を使わなくても、クライアントと信頼関係ができるのだと知りました。

 

 

カウンセリングの目的は、代替案の提示との説明がありました。これがアドラー式カウンセリングの特徴なのかな??

 

 

たとえば、妻と価値観が違いすぎてイライラすることが多い。このまま夫婦生活を続けていくことができるか不安だ、といった悩み(私ではありませんよ・・・)があったとします。

 

 

簡単な相談だったら、妻のグチを聞いてもらって、相手に共感してもらって「ああスッキリした!」と気持ちは良くなるので、人によってはこれでOKということもありますが、悩みが深刻な場合は問題解決にはなっておりませんので、スッキリしません。

 

 

また、イライラの原因を探そうとしますね。例えば、自分や相手の過去などを深く掘りほりさげてみたり、また、色々な分析手法を持ち出してみたり。何となくそれらしき原因がわかったとします。

 

 

育ってきた環境があまりにも違いすぎるからとかね。自分がなんとなく納得した原因を見つけても、「じゃ、どうすればいいの?」となりそうです。

 

 

結局は、相手(妻)は変わらないのだから、自分が変わらなければならないとなるのですが、やっぱり、「じゃ、どうすればいいの?」となり、なかなか問題解決には至らなかったりします。

 

 

アドラーは原因を探ろうとはしません。原因はあるけど、ひとつじゃないし、複合的なものだから、原因からアプローチすると解決するのが難しい、と考えるという感じでしょうか。なので、明るい未来に向かって(イライラしないで妻と仲良く協力的に暮らす)、これからどうするかという発想で考えるのです。ですから、妻と価値観が違うと感じた実際にあったイライラした出来事を詳しくとりあげて分析をしていきます。

 

 

カウンセリングでは、カウンセラーがその出来事について色々と質問しながら話をすすめていくのですが、その出来事に対していつのまにか違う解釈をするようになっていくのです。自分は「こういうときはこうするべき」といつも思っていたし、「それが常識」だと思っていたことが、「こういう考えもあったのか」とか「妻はその出来事の時に実はこんなことを考えていたのかもしれない」と、自分の想定外の考えをカウンセラーから教わるのです。

 

 

そうなると、イライラしていた妻の言動に対してポジティブな側面が見えてきます。そうするとイライラ度が下がります。そして、カウンセリングが終わる頃には、イライラした出来事が起きた時の対処行動(代替案)も手に入れているのです。ここまでのカウンセリングの進め方がさりげなく、でも、前向きになれる感じで、とっても素敵でした!!

 

 

対処行動がわかっているということは、その出来事が起きた時に何をすれば良いかわかっているですから、あとは行動を起こす勇気が必要なだけで、とっても希望があるように思います。実際にこの行動で必ず解決するどうかはわかりませんが、この時点ではいつものようにイライラするよりは、はるかに良い方法ですし、もしその行動をしたことでうまくいかなければ違うパターンを考えればいい訳です。

 

 

ある時にスっとうまくいって、コツがわかってくると、次に違うイライラする出来事が起こっても、今度は自分の力で解決できるかもしれないと思うのでしょうね。こうやって人は元気になっていくのかなと思いました。

 

 

イライラする出来事の具体的な例をあげると私の説明がもっと分かりやすかったのでしょうが、今回の公開講座の内容は守秘義務がありますし、自分の例をあげようと思ったのですが、今の私では説明が難しいので、今回は抽象的な説明になってしまいました。少しわかりにくかったかもしませんね。

 

 

中島弘徳先生のオープンカウンセリングは東京で年2回程度開催されていて、だれでも参加できますので(相談者になることもできます!)、興味ある方はこちらをご覧ください。

 

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左上が中島先生。下の女性はアドラーよこはまでお世話になっている先輩アドレリアン。

 

 

昨年末に、野田先生の「アドラー心理学 トーキングセミナー」と「続アドラー心理学 トーキングセミナー」が復刊されました!!全部で4巻になるそうですが、今のところ2巻まで発売されていて、残りは来月に出版されるようです。

 

 

この本のどこかに、「夫が帰りがいつも遅いのですけど、浮気をしているのではないかと心配です」というような相談があり、それに対して代替案の提示がされていたと思います。初めて読んだ時は、こんな考え方があるのかと、非常にインパクトがありました。

 

 

性格は変えられる (アドラー心理学を語る1)

 

グループと瞑想 (アドラー心理学を語る2)

 

アドラー心理学に興味ある方はお勧めします。あと、アドラーの本は読んだけど、野田先生をご存知なかった方にはぜひ読んでいただきたい。正統派のアドラーを知ってぶったまげますよ。

 

 

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