整動鍼セミナー 応用☆心身和合編 ~動きで心を整え超自然体に導く~

 

はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。

 

 

先日、NHKで「東洋医学 ホントのチカラ ~科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~」が放送され、鍼灸が好意的に扱われていたようです。(録画はしたのですがまだ見ておりません。患者さんから教えていただきました)

 

 

「この番組を見て鍼治療を受けたいと思った」という理由で新規の予約があったと、仲間の鍼灸師から聞きました。しかし、はり治療を受けたいと思っても、どこで受けてよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

 

はり治療と言ってもたくさんの治療方法があります。当院で、採用している技術の一つが「整動鍼(せんどうしん)」です。今回は、そのセミナーに参加してきましたので、ご報告いたします。

 

 

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2018年4月に応用セミナーの五体躍動編を受けておりまして、その時のブログには、整動鍼についての簡単な説明もしております。

 

 

前回のセミナーリポート:整動鍼 応用☆五体躍動編 ~ 体幹と手足を交叉するする張力システムへ ~

 

 

今回のセミナーで印象に残ったのが、「三焦(さんしょう)」と「心」と「呼吸」です。

 

 

三焦??

 

 

超簡単に説明します。

 

 

「五臓六腑」という言葉は聞いたことがあると思いますが、ウィキペディアの説明ではこのように説明されています。

 

 

『五臓六腑とは、伝統中国医学において人間の内臓全体を言い表すときに用いられたことば。「五臓」とは、肝・心・脾・肺・腎を指す。心包を加え六臓とすることもある。「六腑」とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦を指す。関係臓器がない三焦をはずして五腑とすることもある。現代医学における解剖学の知見とは異なる概念』

 

 

三焦は六腑の中のひとつなのですが、『関係臓器がない三焦』とあるように、実体がないとされています。

 

 

では「三焦」をウィキペディアで調べると、『働きだけがあってカタチがないと記されているが、実体はリンパ管である。』とあります。

 

 

『実体はリンパ管』である。これは一つの案であり、正直、鍼灸師でも良くわからない不思議なものと言っていいでしょう。

 

 

私はまだ未読なのですが、「閃めく経絡(ひらめくけいらく)―現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス"が挑む!」という本があります。

 

 

閃めく経絡(ひらめくけいらく)―現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス"が挑む!

 

 

イギリス人の医師が書いたのですが、イギリスでもベストセラーになっていて、2018/6に日本で翻訳出版されています。東洋医学を学んでいる方だけでなく、サイエンス系ノンフィクションが好きな方に読まれているようです。

 

 

ここでも、「三焦」については書かれているようなので興味津々なのですが、どんな風に説明されているかはか楽しみにとっておきたいと思います。

 

 

今回のセミナーでは、経絡と三焦をあえて切り離して考えているところが、とてもユニークだと思いました。

 

 

「臨床で役立つ三焦論」ということで話がすすみ、内容は伏せますが、これで私は三焦経のツボを使って、あんな事もこんな事もできるようになりました。ムフフ・・・

 

 

そして「心」と「呼吸」。

 

 

最近、私が最もよく考えているテーマ。

 

 

活法整体のお稽古でも、「心」と「神」と「身」との関係について、あーだこーだと考えています。

 

 

ブログにも少し書いております。

 

 

ブログ:碓井流活法 稽古日誌

 

 

また、今年の4月から通っている身体義塾(ZAT)でも、「心とは?」「精神とは?」といった問いが、いつもなされておりまして、こちらでも、あーだこーだと考え、そして、ここは「呼吸と姿勢」を学ぶ場でありますから、身体を動かして、「心」「精神」「呼吸」を体感しております。

 

 

身体義塾を主催している内田先生のブログはこちら。個性的な内容なので要注意です。

 

 

そしてそして、私はシステマ(外部リンク:「相手を倒すことよりも大事なのは、生き残ること」実は平和主義の格闘技。それがロシアのシステマ!)というロシア武術に、不定期で参加させて頂いているのですが、私の目的としては、武術で強くなるというよりも、呼吸とリラックスを学んでいるという感じです。

 

 

何だか色々と繋がっています。

 

 

今回のセミナーの副題が「動きで心を整え・・・」とあります。

 

 

さて、鍼で心を整えられるのか??

 

 

最新の脳科学の知見、鍼灸学の古典、生理学、問診学、心理学、武術論(活法理論)など様々な観点から説明していただきました。

 

 

『鍼は心を整えることができる!!』

 

 

以前からそう思ってはいましたが、今回のセミナーを受けて、自信が確信に変わりました。

 

 

心の整え方には、カウンセンリグ、各種運動、宗教、マインドフルネス、習慣、考え方・・・などなど様々な手段があると思いますが、はり治療も、ぜひ候補に入れていただければと思います。

 

 

整動鍼の良いことばかり書いてきましたが、この技術は、一握りの名人しかできないものではありません。整動鍼は技術の共有を前提にデザインされているので、学んだことをそのまま行えば、ベテラン・若手関係なく誰でもに同じ結果を出すことができます。まだ数は少ないですが、整動鍼を学んだ全国の鍼灸師から様々な報告が届いております。

 

 

データに基づく本格的なツボ辞典:ツボネット

 

 

このようにデザインされている治療方法なので、研究向きともいえます。現在、北海道帯広市の北斗病院にて、鍼の研究が行われております。病院で施術しているのは、整動鍼の創始者である栗原誠先生ではありません。鍼の免許を取得したばかりの先生も施術していています。

 

 

整動鍼のセミナー講師の一人である坂口先生が実際に北斗病院に訪問した内容がブログで公開されていますのでリンクいたします。

 

 

ブログ:北海道の病院で新時代の鍼灸師育成プログラムが始まっている

 

 

12月には、整動鍼の応用☆連動思考編を受講する予定です。これで、現在公開されている整動鍼のセミナーは修了です。整動鍼のピースが全て揃います。どんな完成図が出来上がるのか楽しみでなりません。

 

 

 

 

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