第36回不妊カウンセラー養成講座
はりきゅうマッサージ シーベルズ大磯 代表の渡邉航也です。
不妊カウンセラー養成講座もこれで3回目となりました。
今回も内容が濃かったです。
〇不妊カップルの支援に必要な知識。その1。染色体と遺伝子について
→細胞分裂の基本的な知識から、「コヒーシン」という細胞分裂に必要なたんぱく質も紹介されていました。
「コヒーシン」は、たぶん昔の教科書には出ていないでしょうね。
当院では、ダイエットで遺伝子検査もしていますが、
これから健診などで遺伝子検査は必須になってくると思うので、
遺伝子についてわかりやすく解説できるように勉強する必要があると思いました。
〇カウンセリングの基礎
→面接の目標は、「楽になる」「見通しが持てる」「心の整理ができる」とありました。
不妊カウンセリングのみならず、一般治療においても通用する内容でした。
セルフモニタリングの重要性も説かれ、自分を理解する時間を確保する必要があると感じました。
〇夫婦で取り組む不妊治療-妻だけが受診するのはおかしくない?
→大阪にある男性不妊と女性不妊が同時に診療できる生殖医療専門クリニックの先生です。
男性の検査および男性不妊の治療の大切さを訴えられていました。
こういうクリニックがたくさん増えるといいなと思いました。
とても勉強になるWEBサイトなので紹介します。私も改めてじっくり読みたいと思います。
〇胚培養士外来の実際
→不妊カウンセラー講座を受けるまでは、恥ずかしながら「胚培養士(エンブリオロジスト)」という職種を知りませんでした。
簡単に説明するのも難しいのですが、高度生殖医療時に、身体から取り出した卵子や精子を扱う仕事です。
研究室内に閉じ籠りがちな仕事のようなのですが、胚培養士外来を作り、
患者さんに説明されているという試みの紹介でした。
〇私と不妊カウンセリング
→講演された方は、不妊治療が一般的でなかったころに、実際に不妊治療を行い、
しかし、結局子ども授かることはできませんでした。
それがきっかけで、心理学を学び、不妊カウンセラーとなった方です。
そういったプロの方でさえ、子どもできなかったというつらい気持ちが心の奥深くに残り、
和らぐまでに長い期間を要された、という体験談を聞きました。
この深い悲哀は簡単に理解できるものではないですが、
不妊治療をするにあたって、やはり最終的に子どもが授からないということはあるわけで、
私は覚悟をもって、治療にのぞまなければならないと思いました。
〇子どもの数はなぜ減り続けるのか。人々はどんな情報を求めているのか?我々はそれをどう伝えればよいか?
→子ども産む時期は大切だよ、という話です。
「卵子の老化」という特集をNHKが放送して、かなり反響がありましたが、
妊娠に関する情報や自分の体についての知識が不足しているのかもしれません。
小さいころから、医学や性教育も大事だと思います。
性に関する文化も変わっていく必要があるかと思います。
〇生殖医療と親子・家族
→法律の話です。高度生殖医療(代理母とか卵子や精子を別の人から提供してもらうなど)により、
明治時代につくらた民法はついていけないので、その都度、裁判所の判断にゆだねているということです。
一応、私は法学部を出ていますが、難しい話がいっぱいでした(笑)
高度生殖医療をするにあたって、生まれた後の法律まで考えられているのでしょうか??
これだけ高度生殖医療が進んでいる国で、法律がないのは日本だけだそうです。
〇カップルからみた胚移植の1日
→胚移植の実際の説明がありました。クリニックごとにいろんな考え方があるようです。
たとえば、胚移植後の安静時間は、エビデンスがなく、施設でまちまちだそうです。
〇不妊治療と日本漢方
→不妊で漢方を処方してもらっている方もたくさんいるようです。
私も中医学を少しは学んでいますから、処方された漢方を教えていただければ、
どういった意図でその漢方をつかっているのかくらいは簡単に説明できるかとは思います。
日本も中国のように鍼灸師が漢方を扱えるようになればいいんですけどね。
話は変わりますが、虎の門ヒルズが近くだったので、お昼に寄ってみました。
日曜だからなのか、とても空いていました。
緑がたくさんあり、おしゃれなお店もたくさんあり、
そして、イスやテーブルもたくさん用意されており、
まったりできるような設計になっております。
都会のど真ん中なんだけど、すごくいい雰囲気でした。
「虎の門コーヒー」なるものを飲みながら、
セレブリティ気分をちょっとだけ味わってきました(笑)